本 リモートワークの達人

読書感想

 リモートワークの達人 ジェイソン・フリード &デイヴィット・ハイネマイヤー・ハンソン

 

2020年のコロナ騒ぎ、まだ収束には至っていません。それどころかずっと共生していくのかもしれないとも言われています。

 

過度な対策は経済を滅ぼす。

いや、対策してしすぎることは無い。

の堂々巡り。

マスクをしなければ入店拒否、タクシー乗車拒否、電車の終電繰り上げ・・・。

様々な変化が一気に押し寄せた年でした。

 

そんな中で、働き方の大きな変化が訪れました。

「リモートワーク」です。

これは、唯一の、大きなポジティブな変化ではないでしょうか。

 

そんな変化に食らいついていきたい!!

 

この本は、すごく冷静に考えることを教えてくれます。

会社にいること自体、無駄ばかり。

通勤は時間の無駄使い。

 

朝起きて、通勤して、職場で仕事して、5時になったら家に帰って、家で着替えて、ご飯食べて、寝る。

こんな一般的なルーティンワークを否定しています。

 

通勤が好きという人はいないはず。朝、好きな時間に起きられない。電車も混み合う。家に帰るのも遅くなる。そこからジムに行きたいが、お腹も減ったし疲れて気力がない。帰っても夕飯を作るのは面倒になりコンビニに寄り道して適当に何か買って帰る。

通勤で体力気力を吸い取られているのだ。

 

そして固定された職場。

統計では人は職場で働いている限り、11分に一回喋りかけられている。

集中も何もあったものではない。話しかけられるたびにゾーンに入った自分から、引っ張り出されるのだ。とてももったいないことである。

それをもったいないことと思わないことが、もったいないのである。

 

職場の無駄な喋りが、良い人間関係を生むの事あり得るが、逆もあるのだ。

毎日会うことで、馴れ合いになったり、新鮮さが失われたり、お局が若手をいじめて退社させるなんてご法度なのだ。

 

この本では、豪華な都会のオフィス、朝9時からの全体朝礼、9時5時で働くこと。を否定している。むしろそれを取っ払い、社員を幸せに導いているのだ。

 

セキュリティーが守られない、顧客対応ができなくなる、社内の不公平が生まれる、企業文化が崩れる、リモートにすることで生まれるであろう歪みも難なく解決してくれている。

 

それよりも、オフィスでみんなで働くことに縛られて自由な発想や幸せが奪われることを危惧している。

仕事は、結果や数字が全てである。生産を上げる以外余計なものは要らないのだ。

 

これから間違いなく増えていくリモートワーク。

選択肢が増えることで、幸せな人も間違いなく増えるだろう。