女の不作法 内館牧子
読書感想 女の不作法 内館牧子
いわゆる女子あるあるを、内館さん世代の目線からお上品にズバッと描いた本。
女性はいくつ歳をとっても考えることは一緒なんだと安心しました。w
以前会社で女性の上司から言われた一言
「女は30超えたらみんな一緒」という言葉が思い出されました。
『飛び入りを連れてくる』
自分もやってしまったことがあるので胸が痛みましたが、最近やられた方のエピソードを。
田舎の友人6人と久しぶりに集まる機会がありました。喋りたいことはぞれぞれ違うのに、集まっては学生時代に戻ったかのような不思議な高揚感を得られるので、今では貴重な友達グループである。
しかしそんな中、友達の1人が『私の旦那さんも一緒に入っていい??』と聞いてきたのです。
その子にとってはかけがえのない家族だし、いても違和感無いと思っているのでしょう。
しかし数年ぶりの集まりで、6人の中にプラスその子の旦那さん。
こちら本心はのびのびと楽しく過ごしたいだけ。気を使う事なく!!
無作法というか、人と長く付き合うというのは難しいなと感じました。
もしかしたら、友達関係には賞味期限があるのかもしれないと思った瞬間です。
『酒のすすめ方、断り方がまずい』
お酒は飲める飲めないではなく相手への共感を示すツール。
著者と似たエピソードですが、会社員時代驚いたのが、会社でもとびきり美人の同僚女性がお酒の場にて『とりあえず生で』という状況の中『私、ホットの烏龍茶で』を頼みました。
思わず、気が強い女だな〜と心の中で思ってしまいました。w
でもその当時、羨ましくも思っていました。
男性ばかりでどうしても流されやすい状況の中、自分だけは飲みたいものを飲むその意思の強さ。しかも美人だから、男性も烏龍茶を咎めるわけもなくw
ま、お酒飲めない人は仕方ないですよね。広く世界を見れば宗教の事情で飲めない人もいる。
でもこのエピソードはずっと忘れられないだろうな。。
『あきらめが悪い』
一瞬、聞こえがいい言葉にも見える。
やり遂げるまではやめない。は美学である。
しかし筆者は『散り際千金、見切り千両』の考え方を説いている。
よく会社に恩義があるのでやめられない。という人がいるが、会社にとっては全く迷惑な話なのである。自分には特別な何かを持っており、恩返しができると思っているのか。。。すがりつくよりパッとやめてサッと引く方がよっぽどありがたいのではないか。あなたの代わりはいくらでもいるよと思う。
辞めて会社に遊びにくる人もいるが、もう、辞めた人にみなさん構う暇も無い。
みんな忙しいのだ。
『総括』
女子あるあるを見たり読んだりするのが好きな人にとっては、共感の嵐。
女性と付き合うときは無理をせず自分のペースで、無理に会おうとせず数年、数十年会わなくってもいいじゃないと思わせてくれます。
お互いの歩幅が合いそうな時になってから、会って楽しい時間を過ごすので十分だと思いました。
女性のエッセイは、将来のための防衛策知識として参考になるからやめられない。